7.ギア周りの取り外し
ギア周りの整備をするためには、スプールの上下を行っているシャフトを取り外さないと、
隅まで邪魔なグリスを除去できないので思いっきりばらします。
シャフトが正しい位置で上下するように動かすウォームシャフトと、シマノは大抵2本のシャフトをガイドとして、使ってます。
その周りを外すためには、この後部についているプレートを外さないとだめ。
ビスが2本、、、昔は1本だったのに変わったのね。
プレートを外した後、2本のシャフトを真っ直ぐ後ろに引き抜きます。
このプレートを外すと、プレートのほかに、ワッシャが1枚入ってます。
このワッシャをなくすと、ウォームシャフトがズレて滑らかに動作しなくなるので注意!
この段階で私はウォームシャフトで上下させるためのピンも抜いてます。
ここは別に外さなくても、これといって問題にはならないと思います。
ビスを外して、白いスペーサーの真ん中から出ているシャフトをピンセットでつまんで抜き出すと外れます。
そしたら、メインシャフトを反時計回りに回し、ウォームシャフトから組み合っている部分を外し、
金色のピニオンギアと一緒にベアリングも抜き出してウォームシャフトをガイドシャフトと同様に後ろ側に抜き出したら、メインシャフトも後ろに向かって抜き出します。
金色のピニオンギアの後ろ側にもベアリングがあるので、清掃する場合は外します。
同様に、ウォームシャフトを抜き出すと、ピニオンギアと組み合っているギアがストッパーギアの奥に入っているので、取り除くと、奥に白いブッシュが入っています。
(後部プレートを外したとき見えている白いブッシュと同じサイズのものです。
で、外したギア部分を集めるとこんな感じ。
後は、ペーパーで汚れたグリスをふき取ったり、クリーナーで洗浄するなりで綺麗にすればいいかな。
私は、スプレークリーナーで全パーツ洗浄してしまいます。
注意:基本的にベアリングはグリス充填で潤滑を保っているので、クリーナーで洗浄するのはやめたほうがいいと思います。
私の場合、グリス系からオイル充填式に変えてしまいますので、洗浄しちゃいますが。
メンテナンスの回数が増えるのでなれない人にはお勧めしません。
後は、油脂等を塗布?散布?して組み上げるだけです。
私がメンテナンス時に使用している油脂類は、すべて、IOSで販売しているオイル&グリスで済ましています。
ドラグワッシャに使用するグリスだけは、シマノ純正を使っていますが。
シマノの純正油脂類も悪くないんだけど、もうちょっと?あとちょっと?のスムーズさが欲しいときは、
IOSのものがいいかなぁと。
このアタリのさじ加減は恐らく、慣れ、しかありません。
このくらいグリスをつければこのくらいの重さでとか、もうきっと職人技の世界なんだろうねぇ。
ま、私の場合は自己満足かもしれませんが、それで、いいんですよ、多分。
誰かにやってもらって壊されたらむかつくけど、自分で壊せば諦めも着きます(爆笑)
とは、以前STELLAを分解時に、小さいスプリングを飛ばし、無くしたためパーツ取り寄せの為、2週間待ちした経験から。
まぁ、分解する時の注意点としては、
- 誰がなんと言おうと、自己責任で
- パーツ紛失を防ぐために、必ず作業場所は綺麗に。
- 外したパーツを放置せず、なにか箱にまとめること(平置きで)
- 必ずビス・ナットを緩める、締める作業はサイズのあった工具で。
- 分解しながら、何か書くものを用意して書きとめながら作業をする。(今ならデジカメもあるから、これらもあわせるとより正確)
- 金属パーツがぶつからないように。ギア同士であれば滑らかさが消え、シャフトであれば、動かなくなります。
- 無くしたパーツを調達できるお店を持とう(苦笑)
- ビスを締めるとき、ナットを締めるときは、一度、緩める方向にゆっくり回していくと、コツッとかカタッとかいう感じで、奥に入る場所があります。その位置が大体ネジの締め込み開始位置なので、無駄な力が不要なくらいスムーズに入ります。(タッピングビスの場合無理やりねじ込むことが可能なため、下手にねじ込みまくるとねじ山ができすぎてゆるゆるに・・・)
といったとこでしょうか。